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「お客様の声」ページの作り方3ステップ|迷わず作れる完全ガイド【2026年版】

見せる 公開: 2026年7月13日 約12分 筆者: 野原 琉海(Shinrai開発者)

「トップページに声を2〜3件載せているが、専用ページを作った方がいいのか」「作るとして、何をどこまで載せればいいのか」——お客様の声のページ(英語圏では「Wall of Love」と呼ばれます)を作ろうとすると、この2つの迷いが必ず出てきます。結論から言うと、声が3件を超えたあたりから専用ページの効果が出始め、作り方は「載せる声を選ぶ→レイアウトを決める→カードの項目を設計する」の3ステップに分解できます。 この記事では、その3ステップを実務の手順として、業種別の工夫や悪い評価の扱い方まで含めて整理します。

私は業務効率化に特化したエンジニアとして、お客様の声を管理するサービス「Shinrai」を開発・運営しています。お客様の声だけを集めて見せる「Wall of Love」機能を自分で設計・実装した過程で、レイアウトの型ごとの向き不向きや、カードに入れるべき項目を実装レベルで検証してきました。この記事では、その知見をサービスを使わない方にもそのまま使える形でまとめます。

なぜトップページの数件だけでは足りないのか

トップページに声を2〜3件載せている事業者は多いですが、それだけで止めてしまうのは機会損失です。理由は2つあります。

1つ目は、トップページのスペースには限りがあることです。 トップページは料金・実績・アクセスなど載せたい情報が多く、声のために割けるスペースは自然と少なくなります。声の説得力は件数がある程度揃って初めて増していくため、スペースの制約がある場所に押し込めると、本来の力を発揮できません。

2つ目は、比較検討の段階に入った読み手の行動です。 「本当にこの会社で大丈夫か」を確認したい読み手は、トップページをざっと見た後、声だけをまとめて読める場所を探します。この段階の読み手に向けて、声だけを集約したページを用意しておくことは、比較検討フェーズの疑問に直接応える設計だと言えます。件数と効果の関係についてはお客様の声は何件で効果が出る?目安と集める3ステップ完全ガイド【2026年版】で詳しく解説していますが、要点だけ言うと、0件から数件に増える段階の効果が最も大きく、専用ページを作る動機としては「まず3件集まった時点」で十分です。

トップページの数件と専用ページは競合するものではなく役割が違います。トップページは「初対面の信頼の入り口」、専用ページは「比較検討中の読み手への回答」——この役割分担を意識すると、専用ページに何を載せるべきかも自然と見えてきます。

全体像 — お客様の声ページ作成の3ステップ

具体的な手順に入る前に、全体の流れを示します。私がWall of Love機能を設計する際に固めた順番でもあり、逆の順番(先にレイアウトを決めて、後から声を当てはめる)で進めると、声の数とレイアウトの箱数が合わずに作り直しになりがちです。

  1. ステップ1: 載せる声を選ぶ(許諾が取れているか・件数は足りているか・偏っていないか)
  2. ステップ2: レイアウトを決める(グリッド型・カード型・特集型のどれが自社に合うか)
  3. ステップ3: 1件ごとのカードに入れる項目を設計する(名前の表記・写真の有無・評価・日付など)

この順番を守る理由は単純で、先に「何を載せるか」が決まっていないと、レイアウトの箱数も、カードに何を入れるかも決められないからです。逆に言えば、この3つさえ順番通りに決めれば、デザインの知識がなくても迷わず形にできます。次の章から、それぞれを具体的に見ていきます。

ステップ1|載せる声を選ぶ

最初の作業は、声を「選ぶ」ことです。集めた声をすべて載せればいいわけではありません。

条件1: 掲載許諾が取れているか

大前提として、掲載する声は本人の許可が取れているものに限ります。口頭のOKだけでは「いつ・何を・どの範囲で」許可されたかが後から確認できず、トラブルの元になります。同意文のテンプレートと記録の残し方はお客様の声の掲載許諾はどう取る?同意文テンプレート付き完全ガイド【2026年版】にまとめています。専用ページを作る作業は、この許諾の確認が終わった声だけを対象に始めてください。

条件2: 最低3件は揃っているか

前述の通り、声は0件から数件に増える段階の効果が最も大きいとされています。専用ページとしてまとめて見せるなら、目安として最低3件、できれば5件以上を用意してから公開するのが実務的です。3件に満たない場合は、無理にページを作るより、まずトップページに載せながら声を増やす方が優先度は高くなります。

条件3: 声の内容が偏っていないか

満点評価ばかりを並べたページは、かえって「都合の良い声だけを選んだのでは」という疑いにつながります。星評価は4.0〜4.7の範囲でもっとも購買可能性が高く、5.0に近づくとむしろ低下する傾向があるという調査結果もあります。詳しくは前掲の記事で扱っていますが、選ぶ際は「一番良い声」だけでなく、具体的な指摘を含む声や、率直な感想も交ぜる意識を持ってください。都合の悪い評価だけを恣意的に除外する運用は、後述するステマ規制の観点でもリスクがあります。

ステップ2|レイアウトを決める — 3つの型を比較する

声を選び終えたら、次はレイアウトです。実装の手間と件数の相性で、大きく3つの型に分かれます。

特徴 向いている件数 実装の手間
グリッド型(Wall of Love) カードを格子状に並べ、件数の多さそのものを見せる 6件以上 中(カードのデザインを1種類決めれば量産できる)
カード型(カルーセル) 1〜2件ずつ横に流して見せる。スマホでも崩れにくい 3〜10件 中(スライド機能の実装または埋め込みツールが必要)
特集型(インタビュー) 1件を大きく取り上げ、写真とストーリーで見せる 1〜3件を厳選 大(取材・執筆の工数がかかる)

声の件数がまだ少ないうちは、特集型かカード型が向いています。 少ない件数をグリッドで並べると余白が目立ち、逆に手薄な印象を与えてしまうためです。件数が増えてきたら、グリッド型に切り替えて「これだけの声が集まっている」という量の説得力を見せる、という段階的な移行が実務的です。

写真館やサロンなど、ビフォーアフターの写真やお客様の顔写真がある業種は、写真の見え方がレイアウトの印象を大きく左右します。私がWall of Love機能を実装した際も、写真の縦横比が揃っていないとグリッド型の見た目が崩れやすいことを検証で確認しており、写真の比率を統一するかどうかを先に決めておくと、後からの調整が減ります。

ステップ3|1件ごとのカードに入れる項目を設計する

レイアウトの型が決まったら、1件のカードに何を入れるかを決めます。入れる項目が多すぎても少なすぎても、読みやすさと信頼性のバランスが崩れます。

項目 必須/推奨 理由
感想の本文 必須 声の核。編集する場合も原文の趣旨は変えない
お名前の表記(フルネーム/姓のみ/イニシャル/匿名) 必須 許諾で取り決めた表記に従う
掲載日または利用時期 推奨 新しさが伝わる。声の鮮度への疑問に先回りできる
顔写真 推奨(許諾があれば) 実在性が伝わりやすいが、写真は感想とは別に許諾を取る
星評価 任意 あれば説得力が増すが、集計の元になった声の集め方が公正であることが前提
業種・利用サービス名 任意 複数サービスを扱う事業者は、どの声がどのサービスのものか分かるようにする

とくに注意したいのが顔写真の扱いです。感想の文章は載せてよいが、顔写真は載せないでほしいというお客様は珍しくありません。私が許諾フローを設計する際、「文章の掲載可否」と「写真の掲載可否」を別々のチェック項目にしたのは、この2つを一括りにすると回収率が下がることを確認したからです。感想文はOKでも写真はNGというケースは、業種を問わずよく起こります。

星評価をカードに表示し、さらに検索結果に★を出したい場合は、構造化データの実装が必要になりますが、自社サイトへの自己申告レビューは基本的にリッチリザルトの対象外という制約もあります。実装の要否や代替手段はレビューの★は検索結果に出る?構造化データ3ステップ完全ガイド【2026年版】で詳しく整理しています。

作業を始める前に確認しておきたい項目を、そのままコピーして使えるチェックリストにまとめました。

【お客様の声ページ 制作前チェックリスト】
□ 掲載する声はすべて本人の許諾を記録済みである
□ 最低3件(できれば5件以上)の声が揃っている
□ 満点評価だけでなく、具体的な指摘を含む声も含めている
□ 顔写真の掲載可否を、感想文の掲載可否と別に確認している
□ レイアウトの型(グリッド/カード/特集)を件数に合わせて選んだ
□ カードに入れる項目(名前表記・日付・写真・評価)を統一した

業種別の並べ方の工夫

業種によって、何を優先してレイアウトに反映すべきかが変わります。

いずれの業種にも共通するのは、レイアウトの見栄えより先に、掲載する声の中身が誠実であるかどうかを確認することです。デザインを整える作業は、その後で十分間に合います。

悪い評価・偏った声をどう扱うか

声を選ぶ段階で必ず出てくる疑問が、「評価の低い声や厳しい指摘をどう扱うか」です。結論としては、良い声だけを恣意的に選んで並べる運用は避けるべきです。2023年10月に施行されたステマ規制の運用基準では、第三者の声から都合の良い部分だけを抜き出して掲載する行為が、事業者自身の表示とみなされ規制の対象になり得るとされています。

だからといって、厳しい評価をそのまま専用ページに載せる必要はありません。ページに載せる声は「良い評価の中から偏りなく選ぶ」ことが基本で、明確に低い評価や誹謗中傷に当たる内容は、無理に載せずに個別対応する形で問題ありません。ここで大事なのは、「なぜこの声を載せなかったか」を記録として残しておくことです。理由が説明できる状態にしておけば、恣意的な抽出だったのではという疑いに、後からでも答えられます。低評価への向き合い方と「見せない」の境界線については、悪い口コミへの対応と返信例文|掲載しない基準はどこまで?【2026年版】で詳しく整理しています。

ノーコードで作る場合の実装ルート

デザインとカードの項目が固まったら、実際に形にする段階です。STUDIOやペライチのようなノーコードツールを使っている場合、専用ページの作り方は基本的にトップページの声セクションと同じ手順で作れます。STUDIOには声専用のブロックがないためEmbedボックスかテキスト・画像ブロックの組み合わせで作り、ペライチには「お客様の声」ブロックが標準搭載されています。件数が10件を超えたあたりから、手入力よりも外部コードを使った自動更新に切り替える事業者が多いという傾向も含めて、STUDIO・ペライチにお客様の声を迷わず埋め込む手順3ステップ【2026年版】にまとめています。

Googleの口コミをすでに集めている場合は、ゼロから声を依頼する前に、そちらを専用ページの元データとして活かす方法もあります。転載時の注意点はGoogle口コミをサイトに載せる方法3選|手順と注意点【2026年版】で解説しています。声の依頼文そのものに迷う場合は、業種別のテンプレートをお客様の声の依頼文、どう書く?業種別テンプレート7選【2026年版】にまとめていますので、専用ページを作る前段階として参考にしてください。

よくある質問

Q. 声が3件しかなくても専用ページを作るべきですか? 作ること自体は可能ですが、グリッド型で並べると余白が目立ちます。件数が少ないうちは特集型を選び、1件ずつ丁寧に紹介する構成の方が印象は良くなります。件数を増やしながらグリッド型に移行するのが無理のない流れです。

Q. トップページの声セクションと専用ページは、内容を分けるべきですか? 分けなくても機能しますが、トップページには代表的な数件、専用ページには全件という役割分担にすると、両方の目的(初対面の信頼・比較検討中の裏付け)を満たしやすくなります。

Q. 星評価の平均だけ載せて、個別の感想文は省略してもいいですか? 平均値だけでも一定の説得力はありますが、投稿者の実在性が伝わる個別の感想文があった方が信頼されやすい傾向があります。可能であれば両方を併記する構成をおすすめします。

Q. 声のページはどのくらいの頻度で更新すべきですか? 数年前の声だけが並んでいると、今も同じ水準かという疑問につながります。決まった頻度の正解はありませんが、新しい声が集まった時点で都度追加していく運用が現実的です。

Q. 動画の声も同じページに混ぜていいですか? 形式が違っても、専用ページに混在させて問題ありません。ただし動画はカード型・グリッド型どちらのレイアウトでも表示領域が大きくなりがちなので、テキストの声と分けてセクションを作ると全体が整理されて見えます。

まとめ — 3ステップで迷わず形にする

  1. ステップ1: 掲載許諾済みで、最低3件、内容が偏っていない声を選ぶ
  2. ステップ2: 件数に応じてグリッド型・カード型・特集型からレイアウトを選ぶ
  3. ステップ3: 名前の表記・写真・日付・評価など、カードに入れる項目を統一する

専用ページは一度作って終わりではなく、声が増えるたびに育てていくものです。最初から完璧な形を目指すより、今ある声の件数とレイアウトの型を素直に合わせ、集まった順に育てていく方が、結果的に早く形になります。

番頭より

この記事の内容 — 声の収集フォーム、掲載許諾の記録、原文の保存、サイトへの表示 — は、Shinraiがひとつの台帳としてお引き受けします。無料で始められます。

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